高脂血症がもたらす合併症

高脂血症とは

高脂血症は、血中にコレステロール、リン脂質、トリグリセリド、コレステロールエステルなどの脂質が過剰に蓄積した状態です。脂質は本来血液中に存在しますが、過剰になると心血管系を中心にさまざまな健康障害を引き起こします。

膵炎(すいえん)

膵臓は炭水化物、脂肪、たんぱく質の消化に関与しています。高脂血症により血中トリグリセリドが大量に増えると、膵臓に脂肪が沈着しやすくなり、炎症(膵炎)を引き起こすことがあります。膵炎は重篤な疾患で、最悪の場合は膵臓機能の全失調に至ります。

早期冠動脈疾患

血中の脂質が増えると、冠動脈の内壁にプラークが蓄積しやすくなります。プラークが増えると血管が狭くなり、心臓へ十分な酸素が供給できなくなります。初期症状として胸痛や呼吸困難が現れ、放置すれば心筋梗塞へと進行します。

心筋梗塞(心臓発作)

冠動脈が完全に閉塞すると、心筋への血流が途絶え、心筋細胞が死滅します。これが心筋梗塞です。迅速な治療が行われない場合、永久的な心機能障害や致命的結果を招く可能性があります。

脳卒中(脳梗塞)

高脂血症はプラークの形成を促進し、これが脳血管に流入すると血流が遮断され、脳梗塞(虚血性脳卒中)を引き起こします。脳梗塞は最も一般的なタイプの脳卒中で、早期の血流回復が予後を大きく左右します。

動脈硬化

過剰な脂質が血管壁に沈着し、粘着性の高いプラークが蓄積します。プラークは血管を狭めるだけでなく、血管壁を硬くして弾力性を失わせます。これが動脈硬化で、心血管疾患全般のリスク因子となります。

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