アトルバスタチン(リピトール)とは

アトルバスタチン(カルシウム塩)は、コレステロール低下薬として処方される医薬品です。商品名はリピトール(Lipitor)で、ファイザー社が製造しています。1996年に米国食品医薬品局(FDA)の承認を受け、米国だけで2,900万人以上が使用しています。服用は1日1回の経口投与で、投与量は患者のコレステロール値に応じて決定されます。

作用機序

アトルバスタチンはスタチンに分類され、肝臓でコレステロールを合成する酵素(HMG‑CoA還元酵素)を阻害します。その結果、悪玉コレステロール(LDL)を低下させ、善玉コレステロール(HDL)を上昇させます。代表的なスタチンにはゾコール、プレバチル、メバコール、レスコールなどがあります。

適応症

主に高コレステロール血症の治療に用いられます。また、狭心症や血管閉塞の治療、心筋梗塞や脳卒中のリスク低減にも使用されることがあります。コレステロール低下を目的とした処方の場合、医師は食事・運動療法の併用も指導します。

重篤な副作用

スタチンは稀に肝不全を引き起こすことがあります。黄疸、極度の倦怠感、暗色尿など肝障害の兆候が現れたら直ちに医師に相談してください。その他、以下の症状も重大な副作用とみなされます。

  • 骨・関節・腱の痛み
  • 発熱、寒気、喉の痛みなど感染症様症状
  • 胸痛
  • 筋肉痛、筋力低下、圧痛
  • 便が白色になる
  • 皮膚の赤み、水疱、剥離
  • 足・足首・手のむくみ

軽度の副作用

ガスがたまる、便秘、軽い胃痛や胸やけ、頭痛などが報告されていますが、通常は重大な問題ではありません。

禁忌・注意事項

妊娠中または授乳中の女性は使用できません。肝臓や腎臓に重篤な疾患がある人も禁忌です。アルコールと併用すると肝障害のリスクが高まりますので、飲酒は控えてください。

薬物相互作用

以下の薬剤と併用すると、筋肉障害や腎機能障害のリスクが増大します。

  • アミオダロン
  • 抗真菌薬(例:フルコナゾール、ボリコナゾール)
  • HIVプロテアーゼ阻害薬
  • ベラパミル
  • マクロライド系抗生物質

一方、カルバマゼピン、リファンピシン、ボセンタン、エファビレンツ、セントジョンズワートなどはアトルバスタチンの効果を低下させます。

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