スタチンは本当にあなたにとって悪いのか?
スタチンは、食事だけでは下げられない高コレステロールを効果的に低減させる強力な薬です。しかし、効果が大きい一方で副作用や稀に致命的な合併症が起こることもあります。コレステロールを下げる必要があるがスタチンを使用すべきか迷う場合は、医師と十分に相談し、メリットとリスクを比較検討しましょう。
スタチンとは?
スタチンは血中の低密度リポタンパク(LDL)―いわゆる「悪玉コレステロール」―を下げる薬です。HMG‑CoA還元酵素を阻害し、肝臓でのコレステロール合成を抑制します。また、既に血中にあるLDLを肝臓が取り込む速度を高める作用もあります。これにより、心血管疾患のリスクが大幅に低減します。
副作用
スタチンの主な副作用は筋肉痛で、軽度から重度まで様々です。稀に横紋筋融解症という深刻な状態を起こし、腎不全や肝障害、最悪の場合は死に至ることがあります。その他、消化不良、発疹、ほてり、神経系の症状(記憶力低下など)も報告されていますが、これらがスタチンと因果関係があるかは明確ではありません。
代表的なスタチン薬
日本で処方される主なスタチンは次の通りです。
- アトルバスタチン(商品名リピトール)
- フルバスタチン(商品名レスコール)
- ロバスタチン(商品名メバコール)
- プラバスタチン(商品名プラバコール)
- ロスバスタチン(商品名クレストール)
- シンバスタチン(商品名ゾコール)
スタチンの代替手段
LDLが極端に高く、血圧や心筋梗塞・脳卒中のリスクがある場合は、まず医師と相談してください。食事療法だけでは効果が限定的なことが多いですが、以下の自然サプリメントがLDL低下に有用とされています。
- アーティチョーク抽出物
- ベータ‑シトステロール
- 大麦やオートブラン
- プシリウム(サイリウム)
- 魚油(オメガ‑3)
- 亜麻仁粉
- ニンニク抽出物
- シトスタノール
今後の研究と使用拡大の見通し
イェール大学の研究者が2009年に報告したところによると、製薬会社がスポンサーした臨床試験の結果が確認されれば、スタチンの処方はさらに拡大すると予測されています。その試験(アストラゼネカ社が提供)では、LDLは正常範囲でもC反応性タンパク(CRP)が高い患者において、心筋梗塞や脳卒中のリスクが44%減少したとされています。
