HDLコレステロールが低いときのリスクと対策
高密度リポタンパクコレステロール(HDL)は、いわゆる「善玉コレステロール」です。血管が詰まるのを防ぐ働きがありますが、一定の範囲内に保たれている必要があります。HDLが60 mg/dL未満、特に男性で40 mg/dL以下、女性で50 mg/dL以下になると、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まります。
コレステロールとは
コレステロールは、ホルモン、ビタミンD、細胞膜、胆汁酸の材料となる脂質で、主に肝臓で合成されます。測定は主にHDL、LDL、トリグリセリドの3つに分け、総コレステロールはこれらすべての合計で評価します。
正常値
総コレステロールは200 mg/dL未満、トリグリセリドは150 mg/dL以下、LDLは100 mg/dL未満が望ましいとされています。HDLは「数値が高いほど良い」指標で、男性は40〜50 mg/dL、女性は50〜60 mg/dLが目安です。理想は60 mg/dL以上です。
HDLが低い場合
男性で40 mg/dL未満、女性で50 mg/dL未満は低HDLとみなされ、心疾患のリスクが増加します。HDLはできるだけ高い方が安全です。
HDL低下の原因
主な生活習慣要因は、肥満、喫煙、運動不足です。米国心臓協会は、1日30分以上(体調が許せば1時間)の有酸素運動を推奨しています。また、アナボリックステロイドやプロゲステロン・テストステロンといったホルモン投与もHDLを減少させます。
心臓病やその他の合併症
HDLは余分なLDLを肝臓へ運び除去する役割がありますが、LDLが過剰でHDLが不足すると、LDLが血管壁に付着しプラークを形成します。プラークが蓄積すると血流が阻害され、狭心症や心筋梗塞、さらには臓器障害を引き起こす可能性があります。
