スタチンに代わるコレステロール低下法

スタチンは血中コレステロールを下げ、血管の閉塞を防ぐ効果があるため、処方が増え続けていますが、代替手段も存在します。本稿では、スタチン以外でコレステロールを下げる主な方法をご紹介します。

コレステロール吸収阻害薬

コレステロール吸収阻害薬は、腸でのコレステロール吸収を抑えることで血中コレステロールを減少させます。米国では2002年に承認された比較的新しい薬です。肝臓でのコレステロール合成を抑えるスタチンとは異なり、腸での吸収を阻害するため、別のアプローチで総コレステロールを下げます。

ナイアシン(ビタミンB3)

ナイアシンはビタミンB群の一種で、コレステロール低下効果が知られています。肉類や野菜、果物に自然に含まれ、マルチビタミンにも配合されています。医師の管理下で高用量(推奨摂取量の100倍以上)を服用すると、LDL(悪玉コレステロール)の生成が抑えられ、脂肪酸からトリグリセリドへの変換も減少します。ただし、皮膚の紅潮、肝障害、血糖変動、痛風、胃腸症状などの副作用があるため注意が必要です。

胆汁酸樹脂結合薬(胆汁酸吸着剤)

胆汁酸樹脂結合薬は、肝臓でコレステロールから生成された胆汁酸と結合し、腸での再吸収を阻害します。結合された胆汁酸は便と共に体外へ排出され、結果として総コレステロールが低下します。使用歴は約半世紀にわたり、重大な副作用は報告されていませんが、膨満感、腹痛、胸やけ、便秘などの軽度の症状が起こることがあります。

運動

定期的な運動は、HDL(善玉コレステロール)を増加させ、LDL(悪玉コレステロール)を減少させる効果があります。また、体重管理や血行促進にも寄与し、血管内のプラーク形成を抑制します。目安として、1日30分程度の中強度の運動を継続することが推奨されます。

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