スペイン風邪(1918年インフルエンザ)への治療法は?
スペイン風邪は第一次世界大戦末期の1918年から1919年にかけて世界的に流行したインフルエンザです。当時はウイルスの正体も治療法も分かっていませんでしたが、ミシガン州バトルクリークにあるサニタリウムなどが独自の療法を実施していました。
腸の浄化
サニタリウムでは患者に1日2回、2〜3パイント(約1〜1.5リットル)の水で浣腸を行い、腸内を徹底的に洗浄しました。ウイルスの初期症状が出た段階から回復するまで続けられました。
飲料と食事
患者は1日3〜4クォート(約3〜4リットル)の果汁や水を飲むよう指示されました。これにより腎臓と皮膚がウイルスを排出しやすくなると考えられました。覚醒時は30分ごとに必ず1杯の液体を摂取し、食事には食物繊維を多く含むふすまを加えたオートミールや米を与え、便通を促しました。
入浴とブランケットラップ
熱がある患者には、温かい入浴や熱いブランケットで体を包む「ブランケットラップ」を行い、発熱と脚・背中の痛みを和らげました。熱い濡れブランケットを15分間、さらにウールブランケットで覆い、熱が高い場合は4〜5分だけに調整しました。
冷却コンプレッション
頭痛や高熱の患者には、熱いブランケットラップの後に頭部や顔に冷却コンプレッションを施しました。また、脈拍が速くなる患者には、胸部に氷嚢を当てることも行われました。
輸血療法
医療的手段としては、重症患者に全血・血漿・血清などの血液製剤を輸血し、死亡リスクを減少させました。1918年のデータでは、輸血を受けた重症患者の生存率は約50%向上したとされています。
