パラインフルエンザウイルスの種類と症状、治療・予防法

タイプ

パラインフルエンザウイルスはヒト株(HPIV)とイヌ株(CPI)の2種類に分かれます。ヒト株はさらに1〜4の4つのサブタイプに分類され、イヌ株は1種類のみが知られています。HPIV1 と HPIV2 は主に6歳以下の子どもにクループ(声帯炎)や軽度の下気道感染を引き起こします。HPIV3 と HPIV4 は肺炎の原因となります。CPI は呼吸器感染症のみを引き起こします。

症状

HPIV と CPI の両方で、鼻づまり、喉の痛み、咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸時の軽い胸痛、軽度の発熱といった風邪様症状が現れます。CPI が適切に治療されない場合や、免疫力が低下していると、重篤な気管支炎や肺炎に進行することがあります。

治療法

現在、HPIV の各サブタイプおよび CPI に対する特効薬はありません。ワクチン開発が期待されていますが、実用化には至っていません。症状緩和には市販の解熱鎮痛薬や咳止めが有効です。特に HPIV3・HPIV4 の場合は、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。十分な休養と水分補給を心がけ、ウイルスは数日で自然に消失します。

予防・対策

手洗いは最も基本的かつ有効な予防策です。石鹸と温水でしっかり手を洗うことで、HPIV の感染・拡散を防げます。CPI に関しては、感染した犬を他の動物から隔離し、接触を避けることが重要です。HPIV は小児の呼吸器感染症で2位の原因となっているため、保育園や幼稚園への入園・集団生活を避けることが予防に繋がりますが、実際には難しい場合もあります。

注意点

症状が数日以上続く、または急速に悪化する場合は、すぐに医師の診察を受けてください。気道が狭くなると呼吸困難を招く恐れがあります。犬の場合は、症状の悪化が気管支炎や肺炎の前兆となることがあります。特に生後18か月未満の乳幼児は、上気道感染の初期症状でも早めに受診し、合併症や重症化を防ぎましょう。

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