インフルエンザA

インフルエンザAは最も一般的なウイルスで、冬季に人々に感染します。A型は多数の亜型と株に分かれ、ヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)というタンパク質の組み合わせで分類されます。感染すると体内で抗体が産生され、将来の同一株への感染を防ぎますが、ウイルスのRNAは人から人へ伝わるたびに微妙に変化し、抗体が効かなくなることがあります。そのため、毎年ワクチンは最新の流行株に合わせて製造されます。主な症状は発熱、咳、喉の痛み、筋肉痛です。

インフルエンザB

インフルエンザBはA型ほど頻繁に変異しないため、成人は過去の感染で免疫ができていることが多いです。主に子どもが感染しやすく、ワクチンはB型にも効果があります。症状はA型と同様に、発熱、咳、喉の痛み、筋肉痛が現れます。

インフルエンザC

インフルエンザCは稀な株で、地域的な小規模流行を起こすことがあります。症状はA・B型より重く、主に子どもに感染しますが、診断が難しいため専門の検査機関でのみ確認できます。ワクチンはC型に対しては効果がありません。症状は発熱、咳、喉の痛み、筋肉痛です。

鳥インフルエンザ(H5N1など)

鳥インフルエンザは主に家禽から人へと感染します。2003年11月以降、米国では約400人が感染したと報告されていますが、致死率は高く、呼吸器系の永久的な障害や死亡につながることがあります。感染拡大は感染鳥の大量殺処分や燃焼、感染者の隔離で抑制されます。主な症状は鼻汁、結膜炎、呼吸困難、肺炎、嘔吐、悪心、喉の痛み、発熱、咳です。

パンデミックインフルエンザ

パンデミック株は将来的に出現する可能性が懸念されており、既存のワクチンや治療法が全く効かないウイルスが出現する恐れがあります。過去のパンデミックでは、1900年以降米国だけで約67万5千人、世界全体で5,000万人以上が死亡しています。ウイルスは宿主間でRNAが大きく変異するため、予防と早期対応が重要です。