アレルギー免疫療法でうつ症状を改善する方法
はじめに
研究によると、アレルギーと鬱病には関連性があることが示唆されています。BPSMedicine.comで報告された臨床研究では、環境アレルギーを持つ人々に鬱病の発症率が高いことが分かりました。鬱病が免疫系を弱めてアレルギーを悪化させる可能性もありますし、逆にアレルゲンがストレス反応を引き起こし、鬱症状を誘発することも考えられます。治療成果に関する研究は少ないものの、重度のアレルギーと鬱病を併せ持つ患者の中には、アレルギー治療が効果的に行われた結果、鬱症状が改善したケースが報告されています。
アレルギーと鬱病の評価・治療・モニタリング手順
1. うつ症状の診断を受ける
まずはかかりつけ医に予約を取り、うつ病の評価を受けましょう。診察前にWebMDなどのオンライン自己診断ツールで自分の症状を確認しておくと、医師との会話がスムーズです。
2. 身体的要因の除外検査
医師にうつ症状を伝え、全身検査を受けます。睡眠障害、副腎機能障害、糖尿病、心臓病、呼吸不全、甲状腺異常、閉経、慢性疲労症候群、栄養欠乏、セリアック病、線維筋痛症など、うつを引き起こす可能性のある疾患を除外します。また、結婚・家族・仕事・金銭問題などの生活上のストレス要因も確認しましょう。
3. 食物アレルギーの可能性を検討
特定の食事後にアレルギー症状やうつ症状が悪化する場合は、食物アレルギーを疑います。食物アレルギーには注射や薬は一般的に使用せず、原因食品の除去が基本です。除去食を試す際は医師に相談してください。
4. 環境アレルギーの症状を把握
皮膚の発疹、かゆみ、目のかゆみ・涙、鼻づまり、呼吸困難などの症状がある場合は、医師に伝えます。デコンジェスタント、抗ヒスタミン薬、コルチコステロイドなどの従来薬で症状緩和が期待できます。
5. アレルギー専門医(アレルギスト)への紹介
症状が重い、または薬の副作用が強い場合は、アレルギー専門医への紹介を依頼します。血液検査、皮膚テスト、負荷試験などでアレルゲンを特定します。
6. 免疫療法(アレルギーショット)を含む治療計画
環境アレルギーが確認されたら、薬物療法、栄養・食事指導、免疫療法などの選択肢を医師と検討します。免疫療法は、数か月間週に数回のアレルギーショットを行い、免疫耐性を高めます。その後は2〜5年続く、2か月に1回のメンテナンスショットへ移行します。
7. 症状の経過観察
アレルギーが改善しても鬱症状が残る場合は、精神科医による心理療法や抗うつ薬の追加治療を検討してください。
