ベックうつ病評価尺度(BDI)とは
開発
ベックうつ病評価尺度(BDI)は、心理学者アーロン・ベックが提唱した認知理論に基づき開発されました。DSM‑IVの診断基準よりも、世界観・未来・自己に対する認知的信念に重点を置いています。
テスト内容
BDIは21項目からなり、悲しみ、悲観、自己批判、興奮、罪悪感、イライラ、食欲減退・増加、疲労、睡眠変化、性欲低下などの症状を測定します。各項目は4つの選択肢があり、症状の強さが段階的に示されます。
内容構造
因子分析により、項目は「身体的障害」「自己に対する否定的態度」「機能障害」の3つの領域に分類されます。
採点方法
各回答は0〜3点が付与され、合計点で評価します。0〜9点はうつ病なし、10〜18点は軽度~中等度、19〜29点は中等度~重度、30〜63点は重度うつとされます。
妥当性
BDIは研究で広く使用され、心理測定特性が確立されています。臨床的なうつ診断や他のうつ尺度と高い相関があります。
限界
臨床評価と高い相関があるものの、BDIはあくまでスクリーニングツールであり、診断は臨床判断と併用すべきです。
