大うつ病性障害における脳の解剖学的変化
前頭前野機能低下(ハイポフロンタリティ)
大うつ病性障害の患者では、前頭前野を含む高次皮質の活動が低下します。その結果、ネガティブな感情の制御が不十分になり、注意力や記憶力も低下します。
脳組織の減少
重度かつ再発を繰り返すうつ状態は、活動が低下した領域で脳組織の減少を引き起こすことがあります。特に前頭皮質の容積が縮小することが報告されています。
感情中枢の過活動
扁桃体の血流と活動が増加し、快楽や感情の処理に関与する領域が過剰に働きます。また、視床が顕著に拡大することがあります。
セロトニン欠乏
脳内シナプスにおいて、気分を高める重要な神経伝達物質であるセロトニンの濃度が正常の半分以下まで低下します。セロトニンが刺激するシステム、すなわち安静や睡眠を促す機能が低下します。
調節機能の低下
ノルエピネフリン系の調節がうまく機能せず、アドレナリンレベルの制御が不安定になります。
