亜鉛と鬱病:関係と対策

亜鉛とは

亜鉛は体内の様々な機能に不可欠なミネラルです。免疫系の調整、創傷治癒、味覚・嗅覚、細胞分裂、DNA合成などに関与します。米国国立衛生研究所(NIH)のOffice of Dietary Supplementsによれば、亜鉛は子どもの成長・発達を促進するとされています。食品やサプリメント、風邪薬などから摂取でき、主な供給源は海産物、赤肉、鶏肉、乳製品、豆類、全粒穀物です。

うつ病とは

うつ病(臨床的うつ病、単極性うつ病)は、持続的な悲しみや日常生活に支障をきたす症状が特徴の精神疾患です。主な症状は、絶望感、対人回避、趣味への興味喪失、倦怠感、慢性的な痛み、睡眠障害、食欲変化、自殺念慮や自殺行動などがあります。

亜鉛と鬱病の関連性

2006年にNutrition Reviewsに掲載された研究では、血中亜鉛濃度が低いと鬱病の罹患率が高く、亜鉛補給が症状軽減に寄与する可能性が示されています。また、2009年のBiological Trace Element Researchの研究でも、亜鉛欠乏が気分障害やうつ病と関連していることが報告されています。

注意すべき点

極端な亜鉛欠乏は、子どもや乳児で認知機能障害、行動異常、記憶障害、成長阻害を引き起こす可能性があります。成人では、乾燥肌、爪のもろさ、食欲不振、にきび、味覚・嗅覚の低下、不安定な気分などが典型的な症状です。

対策と治療法

亜鉛欠乏が疑われる場合は、食事やサプリメントでの補給が基本です。目安として1日あたり約25mgの亜鉛摂取が推奨されますが、過剰摂取は腹痛、吐き気、嘔吐を引き起こすことがあります。うつ病自体は抗うつ薬(例:ゾロフト、プロザック)や心理療法が必要となることが多く、医師と相談しながら総合的に治療することが重要です。

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