自殺リスク患者への適切な対応と治療ガイド
個人が絶望感に囚われ、もう生きることが考えられなくなると、自殺に至る危険があります。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、自殺は米国で11番目に多い死因です。うつ病や物質乱用などの既存の医学的問題が同時にあることが多く、ストレスフルな生活環境が引き金になることもあります。
必要なもの
- 自殺念慮を示す本人の連絡先情報
- 本人の家族または友人の連絡先情報
- 自殺防止ホットラインの電話番号
対応手順
- 徹底的な問診を実施する。家族歴、現在服用中の薬、身体的疾患の有無を確認し、過去の自殺未遂歴も聴取します。米国自殺学会(AAS)によれば、自己傷害行為の既往は自殺リスクの重要な要因です。
- 自殺念慮の具体的内容を把握する。計画や手段の有無、薬物使用の有無を尋ねます。また、真剣に自殺を考えている人は、財産整理や人間関係の修復など、事前に準備を進めることがあります。
- 脅迫の性質を判定する。「もうここにいたくない」や「天国に行きたい」などの受動的表現は受動的脅迫、具体的に「銃で自殺したい」や「命を絶つつもり」などは能動的脅迫です。
- 能動的脅迫が確認されたら直ちに警察へ通報する。警察は心理評価チーム(PET)を派遣し、必要に応じて患者を拘束し、危険度を評価します。
- 受動的脅迫の場合は評価を継続し、医療的・精神的支援を提案する。身体的疾患の除外のために全身検査を受けさせ、精神科医による診断と必要に応じた向精神薬の処方を検討します。また、自己危害防止契約の署名を求め、安全な人(safe person)に状況を共有させ、孤独感を軽減させます。
