対象者と使用上の注意
セロクエルは双極性障害や統合失調症の治療に用いられる向精神薬です。しかし、以下の人は服用を避けるべきです。
- 高齢者(特に認知症や記憶障害を持つ方)――免疫機能が低下し、健康への退行的影響が出やすいため。
- 18歳未満の患者――うつ症状が不十分なため自殺リスクが高まる可能性があります。
- 妊娠中の女性――動物実験で胎児への毒性が確認されており、胎児発育に悪影響を及ぼす恐れがあります。処方上は「利益がリスクを上回る」場合に限り使用が検討されます。
有害な副作用
- 神経遮断性悪性症候群(NMS):高熱、筋硬直・筋力低下、激しい疼痛、振戦、意識混濁、脈拍・血圧・心拍数の変動などが現れます。致死的なケースもあるため、これらの症状が出たら直ちに服用を中止し医師に相談してください。
- 遅発性ジスキネジア:顔面や舌の不随意運動が主症状で、進行すると全身に広がります。継続使用により症状が悪化する恐れがあります。
自殺念慮の増加
セロクエルは脳内のセロトニン濃度を調整しますが、調整が過度に下がると逆に抑うつ症状が悪化し、自殺念慮が高まることがあります。気分の変化に注意し、異常を感じたら速やかに医師へ連絡してください。
一般的な副作用
- 口渇、便秘、胃腸障害
- 起立・座位時のめまい、立ちくらみ
- 鼻づまりや副鼻腔炎、発声障害、食欲増進
- 眠気(特に服用初期)――運転や危険作業は控え、アルコールとの併用は避けましょう。
その他の注意点
まれに体重増加や中性脂肪・コレステロールの上昇が報告されています。これらは生活習慣の改善(運動増加、食事管理)で対処可能です。具体的な対策は主治医に相談してください。
