精神病性うつ病の診断と治療

うつ病の定義

大うつ病性障害(うつ病)は、2週間以上続く以下の症状が5つ以上現れる状態です。悲観的な考え、深い悲しみ、絶望感、無価値感、イライラ、食欲変化、エネルギー低下、集中困難、楽しい活動からの撤退、自殺念慮、過眠または不眠などが典型的です。うつ病は思考に影響を及ぼし、精神病が併存すると思考が抽象的・断片的になり、機能障害が著しく危険になります。

精神病の定義

精神病は現実感覚の喪失を指し、視覚・聴覚・嗅覚の幻覚だけでなく、世界の認知が歪む状態も含みます。患者は衝動的・非合理的な行動に駆られたり、極端な被害妄想や参照妄想(特定の出来事や言葉が自分だけに意味があると錯覚)を抱くことがあります。

診断

精神病性うつ病の診断は難しく、精神病症状が多様であるため、うつ病特有の症状と区別しにくいことがあります。共通する兆候としては、感情の異常表出、混乱、自殺念慮、統合失調的な言語・思考、妄想、現実感覚の喪失、幻覚、常に恐怖感があることです。精神病性症状は双極性障害や統合失調症でも見られるため、すべての症状を正直に医師に伝えることが重要です。

治療

治療は抗うつ薬と抗精神病薬の併用が基本です。抗精神病薬は幻覚や妄想といった精神病症状を抑え、抗うつ薬はうつ状態そのものを改善します。ただし、躁状態が顕在化しやすい患者には、抗うつ薬単独での使用は逆効果になることがあります。適切な抗精神病薬と組み合わせることが安全かつ効果的です。

注意点

抗うつ薬と抗精神病薬の併用には注意が必要です。抗精神病薬は遅発性ジスキネジア(筋肉の痛みを伴う不随意収縮)を引き起こすことがあり、場合によっては永久的になることもあります。抗うつ薬は特に思春期や若年成人で自殺念慮を増大させるリスクがあります。これらの薬剤を使用中に自殺念慮や筋肉のけいれん、皮膚の発疹などの副作用が現れた場合は、直ちに医師に相談してください。

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