うつ病の種類
-
最も一般的なのは「大うつ病エピソード(大うつ病)」です。仕事や睡眠、食事、趣味といった日常生活が著しく阻害されます。生涯に一度だけ経験する人もいれば、何度も再発する人もいます。
-
次に多いのが「双極性障害(躁うつ病)」です。躁状態(ハイ)と鬱状態(ロー)が交互に現れ、間は比較的正常な気分が続きます。気分の変化は急激というより徐々に現れることが多いです。
躁状態と鬱状態の症状
-
躁状態では、過度の幸福感や誇大妄想、睡眠欲求の減少、思考の高速化、性欲増加、エネルギー過多、異常なイライラ、行動の逸脱、判断力の低下などが見られます。
-
鬱状態では、不安感、悲しみ、虚無感、絶望感、自己評価の低下、罪悪感、無力感、睡眠障害、頭痛・胃痛などの身体症状、疲労感、そして自殺念慮が現れます。
男性特有のうつ病の現れ方
-
男女は共通の身体症状(頭痛、消化不良、慢性的な痛み)を示すことがありますが、対処の仕方が異なります。男性は「疲れ」や「イライラ」を口にしやすく、無価値感や絶望感を認めにくい傾向があります。うつ状態になると、治療を受ける代わりにアルコールや薬物に頼ったり、怒りや暴力で表出したりすることがあります。米国では男性の自殺率は女性の約4倍で、うつ病が自殺と強く結びついていることが指摘されています。
若年男性のうつ病
-
思春期以降の女性は男性の約2倍の頻度で大うつ病を経験しますが、双極性障害のリスクは男女同等です。うつ状態の少年は「学校に行くのがつらい」や「親が死んだらどうしよう」といった過度な不安を抱き、親に過度に依存することがあります。年齢が上がると、機嫌が悪くなりやすい、イライラしやすい、ネガティブ思考が強まる、学校で問題行動を起こす、周囲に理解されていないと感じる、といった形で現れます。
高齢男性のうつ病
-
年を取ると、仕事の喪失や家計の重圧、健康問題、友人や家族の死など多くのストレスに直面します。特に「家計の支柱」や「仕事での役割」に強く依存してきた男性は、退職や役割喪失に伴う自己価値の低下を経験しやすく、うつに陥りやすいです。感情的な悲しみや喪失感を口に出すことは少なく、代わりに体の不調(倦怠感、睡眠障害、疼痛)を訴えることが多いです。
