どの抗うつ薬が自分に合うか?
米国では、多くの人が人生のある時点でうつや不安を経験します。ワシントン大学医学部によると、約1,750万人がうつに悩まされ、そのうち920万人が重度または臨床的うつと診断されています。臨床的うつと診断された人の約80%が、適切な医療で著しい改善を示します。治療法は行動・認知療法、催眠療法、薬物療法などがありますが、どの薬が自分に合うかを選ぶのは容易ではありません。
試行錯誤
最適な抗うつ薬を選ぶ簡単な方法はありません。多くの人が初回でうまくいかず、試行錯誤が必要です。個人差が大きく、ある人はZoloftで大きく改善する一方、別の人は副作用が強く効果が見られないことがあります。
抗うつ薬を開始したら、効果が現れるまで十分な時間を確保することが重要です。副作用や変化がすぐに感じられないからといって、数日で中止しないでください。体内に薬が蓄積し効果を発揮するまでには数週間、場合によっては数か月かかります。副作用も同様に時間が経過して緩和されることがあります。
遺伝的手がかり
うつや他の気分障害は遺伝的要因が関与することが多いです。両親のどちらかがうつを経験していると、自身もうつになるリスクが高まります。そのため、家族がある薬で効果を示した場合、同じ薬が自分にも合う可能性があります。精神科医は家族歴を確認し、成功した薬剤を優先的に試すことがあります。
近年、血液検査で遺伝子情報を解析し、特定の抗うつ薬が効果的かどうかのヒントを得ることも可能です。検査結果が直接的に最適薬を示すわけではありませんが、選択肢を絞り込む助けになります。
一般的な初期治療薬
臨床で最も頻繁に処方される抗うつ薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。副作用が比較的少なく、多くの患者で有効とされています。医師はまずこのクラスの薬から始め、効果が不十分な場合は別の薬へ切り替えます。
服用中は副作用や気分・行動の変化を記録しておくと、医師が最適な薬を判断しやすくなります。小さなノートに日付とともに感じたことを書き留めることをおすすめします。
