うつ病の薬は体重増加を引き起こすのか?

米国国立精神衛生研究所(NIMH)の記事「The Numbers Count: Mental Disorders in America」(2009年2月4日)によると、約1480万人の米国成人が大うつ病性障害を抱えています。同時に米国では肥満率も上昇しています。医師はうつ病と肥満を結びつける要因として、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌異常や、ドーパミン分泌を促す高カロリー食品の過食などを指摘しています。過食は、うつエピソードに伴う否定的な思考と関連した自己破壊的行動とも考えられます。

新たな発見

Rick Nauert博士(Ph.D.)は「Biological Link to Obesity and Depression」という記事で、うつ病と過食の間に生物学的なつながりがあると主張しています。研究者らは、ストレスホルモンであるコルチゾールに異常が見られることを報告しました。コルチゾールはストレスへの対処を助け、脂肪・タンパク質・炭水化物をエネルギーに変換します。通常は朝にピークを迎え夜間に低下しますが、うつ病患者ではコルチゾール濃度が高く、夜間にわずかに上昇することが確認されています。この持続的なコルチゾール上昇はメタボリックシンドロームを引き起こし、腹部肥満や糖尿病、心疾患のリスクを高めます。

うつ状態と生活習慣

重度のうつ状態にある人は、趣味や活動への関心だけでなく、身だしなみや外見への関心も失うことがあります。食事はうつ病に大きく関わっており、自己管理ができなくなると過食に走りやすくなります。過食は自己放棄の一形態であり、結果として肥満になり、体重管理への関心がさらに低下します。

食事と快感

生存のためではなく、欲求によって食べると脳内でドーパミンが放出され、一時的な快感や陶酔感が得られます。うつ病患者はこのドーパミンの刺激を求めて、クッキーやケーキ、キャンディーといった高カロリーの「コンフォートフード」を過剰に摂取しがちです。

肥満は自己放棄の表れ

うつ病の症状は極端に少量の食事をとる場合と、過剰に大量の食事をとる場合の両方が見られます。過食は甘さだけでなく、膨大なカロリー摂取への欲求が背景にあることがあります。過少食でも過食でも、体は痩せすぎるか肥満になるかのどちらかになり、自己破壊的な受動的行動とみなされます。

まとめ

Psychcentral.com が2009年6月12日に掲載した Dr. Rick Nauert の記事「Biological Link to Obesity and Depression」では、成人・子どもの肥満と鬱病の高い罹患率は遺伝的要因とも関連していると指摘しています。うつ病と過食は、適切な治療を受ければ共に改善可能です。

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