選択理論で大うつ病性障害(うつ)を説明する方法

選択理論とは

選択理論は、1998年にウィリアム・グラッサー博士が著した同名の書籍に基づく概念です。1960〜70年代に提唱したリアリティ理論を発展させ、すべての心理的現象は「選択」の結果であると位置付けます。行動は「行動」「思考」「感情」「欲求」の4つの要素から成り、思考や行動をコントロールすることで感情や欲求も変化させられるとしています。うつ病などの心理的問題も、選択された状態とみなすことができます。

うつ病への選択理論的アプローチ(ACHE法)

  1. Anger(怒り):怒りを選択し、うつに転じるプロセスを説明します。患者が苛立ちを感じている状況を探り、怒りが内面化してうつとして表れる様子を示します。
  2. Control(コントロール):安全な環境を整えることでコントロール感を育みます。リスクを取らないように保護されがちなうつ患者に、適度な挑戦を促す方法を解説します。
  3. Help(援助):患者が求めなくても周囲が援助を提供する姿勢を示します。患者が自らできないと考える行動を、他者が代わりに行うことで自立感を促します。
  4. Excuses(言い訳):患者自身と周囲が作り出す言い訳を明らかにし、行動しない正当化を取り除きます。言い訳がなくなれば、行動への動機付けが生まれます。
  5. 行動の選択:外出やリスクを取る、視点を変えるなど、肯定的な感情を呼び起こす具体的な行動を患者に選ばせます。うつは「私はうつだ」という状態であり、能動的に変えることが可能です。
  6. 結果の体感:行動の結果として喜びが生まれたら、その喜びを受け入れ、感情として体感させます。
  7. ポジティブサイクルの構築:喜びを再び行動の原動力に変え、うつ状態からの脱却を促す新たなサイクルを作ります。

このように、選択理論とACHE法を組み合わせることで、うつ病を単なる症状ではなく、患者自身と環境が共同で作り出す選択の結果として捉え、具体的な行動変容へと導くことができます。

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