二重うつ病とは何か?
二重うつ病は、慢性的な軽度うつ状態であるジストミアに、急性の大うつ病エピソードが重なることで生じる複合的なうつ病です。治療には、まず大うつ病エピソードを解消し、その後ジストミアの根本的な問題に取り組む必要があります。
大うつ病エピソード
大うつ病エピソードは、2週間以上続き、日常生活に支障をきたすほどの深い悲しみ、無価値感、罪悪感、場合によっては自殺念慮を伴います。集中力の低下、過敏さ、以前楽しんでいた活動への興味喪失も見られます。身体的症状としては、睡眠障害、エネルギー低下、頭痛や胃痛などがあります。症状は徐々に現れることも急に現れることもあります。
ジストミア(持続性抑うつ障害)
ジストミアは、うつ状態が2年以上続く慢性的な疾患で、症状は大うつ病エピソードに似ていますが、一般的に軽度から中等度です。睡眠障害、エネルギー不足、集中困難、持続的な悲しい気分が特徴です。発症は若年期が多く、症状を「普通の気分の落ち込み」と誤認し、治療を受けないまま大うつ病エピソードに移行することがあります。ジストミア患者の約10%が後に大うつ病エピソードを経験します。
二重うつ病
ジストミアを抱える人が大うつ病エピソードを経験すると二重うつ病となります。ジストミアが診断されていない場合、診断が難しいことがあります。ジストミアが既に分かっている場合は、症状が悪化したように見えることがあります。女性に多く見られ、ジストミア自体も女性に多い傾向があります。
絶望感
研究によれば、二重うつ病の特徴的な症状は「絶望感」です。二重うつ病患者は回復の可能性を失望し、人生に対して暗い見通しを抱きがちです。ジストミアや二重うつ病の患者は自分の生活をコントロールできないと感じる一方、ジストミア歴がなく大うつ病エピソードのみの患者は、ある程度自分の運命をコントロールできていると感じることがあります。
治療法
二重うつ病の治療の第一目標は、大うつ病エピソードを終息させることです。エピソードが収まった後、ジストミアの原因や維持因子に取り組みます。大うつ病エピソードもジストミアも、抗うつ薬、心理療法、必要に応じて電気痙攣療法(ECT)や入院治療、実験的治療などで対応します。ジストミアは診断が遅れがちなので、早期発見と適切な治療が重要です。
