うつ病と怒り―症状と対処法

誤解

うつ病は個人の弱さや「気合で乗り越えられる」ものではありません。脳内の化学バランスの乱れや身体的要因が主な原因であり、感情的な側面も関与します。ネガティブ思考がうつ病の原因だと考える人もいますが、実際にはうつ病が過度な否定的思考を引き起こすのです。認知行動療法で改善が期待できます。

うつ病の主な症状

長期間続く悲しみ・怒り・絶望感が最も顕著な症状です。集中力の低下、友人や社交的な場からの退避、記憶力の低下も見られます。身体的には食欲の増減(体重変化)や睡眠障害(不眠・過眠)が一般的です。

怒りの管理の問題

うつ病の人は怒りのコントロールが難しいことがあります。怒りには受動的なものと攻撃的なものがあり、受動的怒りは過度な謝罪や自己非難、問題への対面回避として現れます。攻撃的怒りは大声、脅迫、身体的暴力など外向きに表れ、時に激怒に至ります。

怒り(レイジ)とは

Raymond DiGiuseppe と Raymond Tafrate の『Understanding Angi Disorders』によれば、怒りは感情のスペクトラムで、軽い苛立ちから最も強烈なレイジ(激怒)まであります。レイジは進化的に残された「闘争・逃走」反応で、脅威に対処するための緊急状態です。レイジ状態の人は身体的に暴力的になり、怒りの原因が除去されるか、本人が無力化されるまで鎮まらないことがあります。頻繁にレイジを感じる人はうつ病を併発しやすく、抑圧されたレイジは心臓に負担をかけます。

予防・対策

うつ病・怒り・レイジの症状は治療可能です。うつ病は脳内の化学バランスを整える薬物療法と、認知行動療法で否定的思考を改善します。怒り管理プログラムでは呼吸法、瞑想、コミュニケーション訓練など、健康的な怒りの表出方法を学びます。

うつ病 - 関連記事