季節性情動障害(SAD)検査と対策
概要
季節性情動障害(Seasonal Affective Disorder、通称SAD)は、日照時間が減少する秋から冬にかけて発症しやすい気分障害です。日光はビタミンDの生成を助け、カルシウム吸収やエンドルフィンの分泌を促し、気分を高揚させます。米国では人口の約10〜20%がこの障害を経験するとされています。
症状
- うつ状態やイライラ感
- 社交的活動からの撤退
- 過眠または不眠
- 食欲変化、特に甘いものや炭水化物への強い欲求
- 体重増加
診断のポイント
- エネルギーの急激な低下と全体的な抑うつ気分
- 上記の食欲・嗜好の変化が併発することが多い
結果として現れる影響
日照不足と消化しにくい食事の組み合わせにより、抑うつ気分が持続し、イライラや倦怠感、対人回避行動が強まります。これが寒い季節に症状を悪化させる主な要因です。
検査方法
医師はまず血液検査で他の疾患(甲状腺機能低下症など)を除外し、精神状態の評価を行います。必要に応じて尿検査や質問紙による自己評価を実施し、エネルギー・睡眠・食事パターンについて詳しく聞き取ります。
留意点
SADを疑う場合は、秋冬の間の食事・睡眠・体調の変化を日誌などで記録し、エネルギー低下や過眠・体重増加がないかチェックしましょう。
予防・対策
- 日中できるだけ自然光を浴びる(散歩や窓際での作業)
- 定期的な運動を取り入れる
- バランスの取れた食事と十分な水分補給を心がける
- 必要に応じて光療法やビタミンD補給を検討する
