糖尿病性ケトアシドーシスの症状
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、インスリンが不足し血糖が細胞に取り込めなくなることで血糖が急上昇し、エネルギー源として脂肪が分解されてケトン体が蓄積する状態です。ケトン体は体内に毒性をもたらし、さまざまな症状を引き起こします。以下に、DKAでよく見られる主な症状をまとめました。
渇きと排尿の変化
インスリン不足で血糖が高くなると、余分な糖とケトン体を尿で排出しようとするため、頻尿となり、結果として脱水が起こります。そのため、喉の渇きが強くなります。
吐き気・嘔吐
血中のケトン体と高血糖が胃腸に刺激を与えるため、吐き気が生じ、場合によっては嘔吐を伴います。
食欲不振
吐き気や高血糖、体内の毒性が食欲を抑制し、食事への関心が低下します。
倦怠感・脱力感
インスリンが不足し、細胞がエネルギーを得られないため、全身に疲労感や筋力低下が現れます。
呼吸器症状
体内の酸性が高まると、呼吸が速く浅くなり、息切れや息が苦しいと感じることがあります(クスマウス呼吸)。
意識障害・混乱
重度になると脳への血糖供給が不安定になり、混乱、錯乱、最悪の場合は昏睡に至ります。
