うっ血性心不全に伴う感染症

うっ血性心不全(CHF)は、心臓が十分に血液を全身に送り出せず、組織に余分な体液がたまる状態です。心筋の弱体化や心筋梗塞、心筋疾患が原因であり、体内の液体過剰は肺などで感染症を引き起こしやすくなります。

診断

うっ血性心不全とそれに伴う感染症の有無は、以下の検査で評価します。

  • 胸部X線検査:肺や心臓周囲の水分貯留を確認。
  • 血液検査:血中化学成分や腎機能を評価。
  • 心エコー検査(超音波心膜描出):心機能と構造の詳細。
  • 心臓カテーテル検査:血流や圧力を測定。
  • 核医学心臓スキャン:心筋の血流状態を画像化。

症状

主な症状は以下の通りです。

  • 呼吸困難や息切れ。
  • 足や脚のむくみ(浮腫)。
  • 発熱や極度の倦怠感(感染が合併した場合)。

肺炎

体液が肺にたまると、細菌やウイルスが繁殖しやすくなり、肺炎が起こります。肺炎により肺の液体が濃くなり、呼吸が困難になります。また、血流低下により体の免疫力が低下し、感染が進行しやすくなります。

蜂窩織炎(セルライト)

足や脚に浮腫が生じ、酸素供給が不足すると皮膚や軟部組織が感染しやすくなります。蜂窩織炎は赤み、熱感、腫脹を伴い、放置すると壊死や膿が出ることがあります。開放創は二次感染のリスクが高まります。

治療

治療は体液の除去と感染症の根本的な除去を目指します。

  • 利尿薬:余分な体液を排泄させ、浮腫を改善。
  • 広域スペクトル抗生物質:合併感染を除去。
  • 治療中は利尿薬による電解質バランスの変化や、抗生物質の蓄積による毒性を継続的にモニタリング。

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