GERDが悪化したときの対処法
胃食道逆流症(GERD)は、胃酸や胆汁が胃から食道へ逆流し、胸やけや咳、のどの痛み、嚥下困難などの症状を引き起こす慢性疾患です。軽い胸やけは誰にでもありますが、GERD患者は週に2回以上、頻繁に症状が出ます。根本的な治癒法はありませんが、薬物や生活習慣の工夫、家庭療法で症状を和らげることができます。
薬物療法
市販薬や処方薬で症状を緩和できます。最も速く効くのは制酸剤で、胃酸を中和し一時的に胸やけを和らげます。持続時間が短いので、食事前に2錠まとめて服用すると、胃内での溶解が遅くなり効果が長く続きます。
H2受容体拮抗薬は胃酸の分泌を抑制します。制酸剤ほど速効ではありませんが、食事前に服用すれば数時間にわたって症状を抑えることができます。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、胃酸の生成自体を抑える予防的薬です。効果が現れるまでに数日かかりますが、長期的に症状の頻度と強さを減少させます。
生活習慣の改善
立位や座位でいると重力が胃酸の逆流を防ぎます。就寝の2〜3時間前までに食事を済ませ、食べ物が胃から排出される時間を確保しましょう。寝るときは頭と上半身を高くすることで、逆流を予防できます。専用のウェッジ枕を使用すると効果的です。
自宅でできる対策
食後にコップ1杯の水を飲むと、胃酸が薄まり、胃へ戻りやすくなります。
ジンジャー(生姜)やビターズ、リンゴ酢などの自然療法も有効です。『The Doctors Book of Home Remedies』によると、食後にジンジャーカプセルを摂取すると胃酸を吸収しやすくなり、ストレス軽減にもつながります。ビターズはカプセルまたは液体エキスで食前に摂取すると予防効果が期待できます。リンゴ酢は水で薄めて食事中に飲むと、胸やけの緩和が報告されています。
