パントプラゾールの作用と効果

作用機序

胃食道逆流症(GERD)や胃潰瘍など、胃酸過剰が関与する疾患の治療に使用されるプロトンポンプ阻害薬(PPI)です。パントプラゾールは胃壁の酸分泌酵素(H⁺/K⁺-ATPase)を阻害し、胃酸の分泌を抑制します。

主な適応症

  • 胃食道逆流症(GERD)や胸焼け:食道下部括約筋の機能不全で胃酸が食道に逆流し、炎症や潰瘍を引き起こします。パントプラゾールにより酸が減少し、食道の損傷が治癒します。
  • 胃・十二指腸潰瘍:酸が減少することで潰瘍の自然治癒が促進されます。
  • ゾリンジャー・エリソン症候群など、胃酸過剰分泌症。

製剤形態

  • 経口遅延放出錠(商品名:Protonix)
  • 静脈内注射用液剤(IV):経口投与が困難な患者に対し、7〜10日間の短期治療として使用。

錠剤は遅延放出設計のため、砕いたり噛んだりしないでください。小腸での吸収が必要です。

主な副作用(頻度が高いもの)

  • 胃腸症状:腹痛、げっぷ、便秘・下痢、膨満感、消化不良、悪心・嘔吐
  • その他:不安感、背部・関節痛、咳嗽、めまい、倦怠感、頭痛、失眠

重篤な副作用(稀)

  • 肺炎や肝機能障害(肝酵素上昇)
  • 高血糖、膵炎(慢性化することも)
  • 他薬剤との相互作用:ケトコナゾールの吸収低下、ジゴキシンの吸収増加

注意事項

まれに重篤なアレルギー反応(皮膚の水疱や剥離、呼吸困難、喉や顔の腫れ)が報告されています。症状が出た場合は直ちに医師の診察を受けてください。

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