胃酸バランスの乱れが引き起こす主な疾患
胃酸の過不足は、軽度の不快感から重篤な病態までさまざまな症状を引き起こします。放置すると、軽い不調が次第に深刻な状態へと進行することがあります。ここでは、胃酸バランスの乱れによって起こり得る代表的な症状と、基本的な対処法をご紹介します。
胸焼け・消化不良
- 胸焼けや胃もたれは誰でも経験するものですが、胃酸の慢性的な不均衡があると日常的に起こります。症状が強い場合は心筋梗塞に似た痛みを感じることもあります。放置すると潰瘍や胃食道逆流症(GERD)へと悪化する恐れがあります。
膨満感(膨張)
- 胃酸が不足すると胃内にガスがたまり、膨満感や腹部の張りを感じます。軽度であれば一時的な不快感にとどまりますが、重症になると強い腹痛を伴うことがあります。
胃潰瘍
- 長期にわたる胃酸の過剰または過少は、胃粘膜を刺激し潰瘍を引き起こします。治療せずに放置すると、胃壁に穴が開いたり内部出血を起こす危険があります。
胃食道逆流症(GERD)
- 胃酸が食道に逆流することで起こる疾患で、胸焼けや酸味のある吐き気を伴います。胃酸が多すぎても、逆に少なすぎても発症し得ます。放置すると食道粘膜が損傷し、長期的に深刻な合併症を招くことがあります。
治療法
- まずは食生活の見直しが基本です。刺激物や脂肪分の多い食事を控え、規則正しい食事時間を守ります。
- 市販薬としては、ペプトビスマル、マグネシウムミルク、タムスなどが胃酸の中和に用いられます。
- 処方薬には、ペプシド(ランソプラゾール)、ザンタック(ラニチジン)、タガメット(シメチジン)、プラゼック(オメプラゾール)などがあります。医師の指導のもと適切に使用してください。
