高血圧患者のための情報
血圧は心臓が収縮するときに血液が動脈壁に及ぼす圧力を示す指標です。活動量に応じて日中変動しますが、安静時でも高い状態が続くと「高血圧(ヒュpertension)」と診断されます。米国心臓・肺・血液研究所によると、成人の約3人に1人が高血圧です。
タイプ
- 本態性(原発性)高血圧:明確な原因が特定できないタイプで、全患者の約95%を占めます。
- 続発性高血圧:腎臓疾患や腫瘍など、基礎疾患が原因となります。
- 妊娠関連高血圧:妊娠中に発症し、出産後に改善することが多いですが、必ずしも自然に解消するわけではありません。
症状
- 頭痛、鼻血、めまい、視力のぼやけなど。
- 多くの人は自覚症状がなく、臓器障害が進行して初めて気付くため、「サイレントキラー(無症候性の殺人者)」と呼ばれます。
診断
- 医師が複数回にわたり血圧を測定し、診断します。
- 最初の測定で高値が出た場合、再測定を行い「ホワイトコート症候群」(診察室での緊張による一時的上昇)を除外します。
- 130/80 mmHg を超える持続的な測定結果が高血圧と判断されます。
治療
- 生活習慣の改善と薬物療法が基本です。
- 生活習慣:適正体重の維持、毎日の運動、塩分・アルコールの摂取制限を心がけます。
- 主な降圧薬:利尿薬、ACE阻害薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)、カルシウム拮抗薬。
- 原因疾患がある場合は、その治療も併せて行います。
リスク要因
- 年齢:男性45歳以上、女性55歳以上。
- 肥満、運動不足、塩分・アルコール過多の食生活。
- 家族歴、前高血圧(120‑139/80‑89 mmHg)。
- アフリカ系アメリカ人は他の人種に比べリスクが高い。
- 肥満の増加に伴い、子どもでも高血圧になるリスクが高まっています。
予防
- 適正体重の維持、バランスの取れた食事、定期的な運動。
- ストレス管理と禁煙。
合併症
- 動脈硬化、心疾患、脳卒中、腎不全、最悪の場合は死亡。
- 妊娠中の高血圧は低体重児、早産、子癇前症(母子ともに生命に関わる)を引き起こす可能性があります。
