拡張期血圧(拡張期血圧測定値)の概要と健康への影響
血圧は血液が動脈壁にかける圧力を示す指標で、心臓が血液を送り出すときの収縮期血圧(上の数値)と、心拍の間に心臓が休むときの拡張期血圧(下の数値)の2つで表されます。拡張期血圧は、血管を通じて血液が持続的に流れ、組織に酸素や栄養を供給し、老廃物を除去する重要な役割を担います。
機能
心臓から血液が流れ出すと、血管は次第に細く分岐していきます。拡張期血圧はこの細い血管内を血液がスムーズに流れることを支え、細胞が必要とする酸素・栄養素の供給と老廃物の除去を可能にします。
高血圧の診断
拡張期血圧が正常よりも高くなると、血液が動脈壁に過度の圧力をかけます。診断は、異なる日で2回以上測定した結果が基準値を超える場合に行われます。
正常血圧の範囲
拡張期血圧の正常範囲は60〜89 mmHgです。80〜89 mmHgの数値が2回続くと「前期高血圧」と診断され、食事や生活習慣の改善で管理できることが多いです。
高血圧
慢性的に拡張期血圧が高い状態(110 mmHg以上)は、動脈の損傷、脳卒中、心筋梗塞、腎不全のリスクを高めます。医師は直ちに薬物治療を開始し、厳密な経過観察を指示することがあります。
低血圧
拡張期血圧が60 mmHg未満の場合は低血圧とされます。長期的な低血圧は、酸素・栄養の供給不足や老廃物除去の低下を招き、細胞障害の原因となります。短時間の低血圧はめまいや失神を引き起こすことがあります。
血圧の変動要因
拡張期血圧は1日の中で変動します。運動、ストレス、姿勢、喫煙などが血圧に影響を与える主な要因です。
