ESR(赤血球沈降速度)とは何か?
概要
ESR(赤血球沈降速度)は、血液中の赤血球が試験管内で沈降する速さを測定する血液検査です。炎症が起きていると赤血球は速く沈降し、数値が高くなります。自己免疫疾患や感染症など、さまざまな炎症性疾患の診断や治療効果の評価に用いられます。
意義
ESRは炎症の有無をスクリーニングするための指標の一つです。非特異的な検査であるため、年齢・性別・症状・他の検査結果と合わせて解釈する必要があります。
特徴
- 赤血球が沈降する速度(mm/時間)で結果が示されます。
- 炎症マーカーが多いほど沈降は速くなります。
- 基準値は年齢と性別で異なり、50歳未満の男性は0〜15 mm/時間、同年代の女性は0〜20 mm/時間が目安です。高齢者はやや高めの値が正常とされます。
留意点
非特異的検査ですが、側頭動脈炎や骨髄炎などの診断・治療経過のモニタリングに重要な情報を提供します。
注意事項
貧血や妊娠はESRの数値を偽陽性に上昇させることがあります。
豆知識
この検査はエドムンド・ビエルナツキー博士が1897年に発見したことから「ビエルナツキー検査」と呼ばれ、1918年にアルフ・ヴィルヘルム・アルベルトソン・ウェスタグレン博士が改良したことから「ウェスタグレン法」とも呼ばれます。
