ヘパリンロック(ヘプロック)とは?
ヘパリンロックの機能
ヘパリンロック(HL)は、カテーテルに取り付けた小さなチューブで、腕に挿入しテープで固定します。ヘパリンが含まれるのは、ヘパリンフラッシュを行う場合だけで、主に静脈を確実に開いた状態に保ち、薬剤や生理食塩水、抗生物質、血液などを余計な穿刺なしで投与できるようにします。患者が眠っている間でも投薬が可能になるなど、看護師の負担軽減と患者への負担低減が期待できます。
ヘパリンロックの利点
分娩中の女性にとっては、急速に静脈へアクセスできるため、硬膜外麻酔(エピデュラル)や帝王切開、産後出血への対応が迅速に行えます。また、緊急時に血管確保が必要な状況でも、ヘパリンロックがあることで迅速に薬剤投与が可能です。
使用時間の目安
ヘパリンロックは、静脈の状態にもよりますが、挿入からテープ止め、使用開始まで最短で約3分で完了します。静脈が細く曲がりやすい場合は時間が延びることがありますが、初期の不快感を伴っても、長期的には時間・コスト・手間の削減につながります。
使用上の注意点
ヘパリンは血液凝固を防止する抗凝固剤です。ヘパリンロックを使用する際は、使用間隔ごとにヘパリン溶液でフラッシュし、血栓の形成を防ぎます。適切な濃度と手順を守らないと、血管が閉塞したり、出血リスクが増大する恐れがあります。
ヘパリンロックの重要性
ヘパリンフラッシュに使用されるヘパリンは、主に豚の腸から抽出されます。過去に中国で偽ヘパリン(動物軟骨から不衛生に製造されたもの)が使用され、呼吸困難、失神、頻脈、胸痛、低血圧などの重篤な副作用や死亡例が報告されています。正規のヘパリンを使用することで、こうしたリスクを回避できます。
