糖尿病患者における尿酸の影響とは?
尿酸は、プリン体と呼ばれる分子が分解されてできる物質です。肝臓、サバ、アンチョビ、乾燥豆、ビール、ワインなどに多く含まれます。
血中の尿酸濃度が3〜7 mg/dLを超える状態を高尿酸血症と呼び、血液検査で簡単に測定できます(Medline Plus)。高尿酸血症は痛風と関連していますが、糖尿病ケア誌の報告によれば、尿酸濃度の上昇は2型糖尿病のリスクを高めることも示唆されています。一方で、抗酸化作用を持つという有益な面も報告されています。
尿酸の役割
関節に尿酸が沈着すると痛風を引き起こしますが、脳内では抗酸化物質として働く可能性があります(Science Daily)。尿酸は活性酸素種を除去し血液中の酸素損傷を防ぎますが、濃度が高いと糖尿病、肥満、心疾患、さらには脳卒中のリスク因子ともなります。
2型糖尿病における高尿酸血症の影響
高尿酸血症は痛風や2型糖尿病だけでなく、以下のような疾患とも関連します。
- 副甲状腺機能低下症(副甲状腺の機能不全)
- 腎結石(腎臓結石)
- 真性多血症(血球過剰産生症)
- 腎不全
- 血液の酸性化(アシドーシス)
1型糖尿病への影響
2型糖尿病は膵臓のインスリン分泌機能が低下するのに対し、1型糖尿病は膵β細胞がほぼ全くインスリンを産生しなくなる疾患です。1型糖尿病は主に若年で発症し、肥満や生活習慣とは無関係です(Medical News Today)。米国糖尿病協会の研究では、尿酸濃度が高いことが動脈硬化を含む抗酸化効果をもたらす可能性が示されています。
1型糖尿病患者のリスク
しかし、1型糖尿病患者において尿酸濃度が高いと腎機能低下と相関し、糖尿病性腎症の早期兆候となることが報告されています(The Medical News)。
症状
糖尿病の代表的な症状は、のどの渇き、口の乾燥、頻尿、倦怠感などです。一方、高尿酸血症は関節痛(痛風)以外に顕著な自覚症状が少なく、血液検査での確認が最も確実です(Chemocare)。
尿酸濃度を正確に把握するには、定期的な血液検査を受けることが推奨されます。
