薬物性肝障害のサインと症状
肝臓は体内で最も重要な臓器の一つで、毒素の解毒や血液凝固に必要なタンパク質の合成、血液循環の調整など多くの役割を担っています。過度の飲酒が肝臓に深刻なダメージを与えることは広く知られていますが、薬物も肝臓に有害です。処方薬、市販薬、サプリメントまで、さまざまな薬剤が薬物性肝障害を引き起こす可能性があります。
黄疸(ジンジンバン)
肝臓は血液中の老廃物ビリルビンを処理しますが、機能が低下するとビリルビンが体内に蓄積し、皮膚や眼球の白目が黄色く変色します。
出血傾向(あざができやすい、鼻血)
血液凝固に必要なタンパク質は肝臓で作られます。肝機能が障害されるとこれらのタンパク質が減少し、軽い衝撃であざができやすくなり、鼻血が頻繁に起こります。
かゆみ(皮膚の掻痒感)
肝臓は体内の寄生虫や真菌、化学物質などの刺激物を除去します。肝機能が低下するとこれらの刺激物が体内に残り、全身にかゆみとして現れます。
倦怠感(慢性的な疲労)
肝障害により体内に毒素が蓄積すると、エネルギー代謝が乱れ、長時間にわたる疲労感や全身のだるさを感じます。
浮腫・腹水(むくみや腹部の液体貯留)
血液中の主要タンパク質であるアルブミンは肝臓で合成されます。肝機能が低下するとアルブミンが不足し、血管から組織へ水分が漏れやすくなり、足や腹部にむくみ(浮腫)や腹水がたまります。治療には利尿剤が用いられます。
