意図しない体重減少の原因は?
運動量が増えたり食事が改善されたりすれば、少量の体重減少は自然なことです。しかし、意図せずに大幅な体重減少が続く場合は、重大な疾患のサインである可能性があり、速やかな医療機関の受診が必要です。体重減少と関連する主な疾患には、2型糖尿病、甲状腺機能亢進症、がんなどがあります。自己判断で薬を使用したり治療を試みるのは避け、必ず専門医に相談してください。
2型糖尿病
2型糖尿病は、体内で十分なインスリンが産生されない、またはインスリンの働きが低下する慢性疾患です。その結果、血糖が上昇し、放置すると心疾患、神経障害、腎不全、歯周病、失明、最悪の場合は死に至ります。主な症状として、疲労感、頻繁な感染症、過食・多飲があります。インスリンがうまく働かないため、血中の糖が尿中に排泄され、体は脂肪や筋肉をエネルギー源として消費し、体重が減少します。
治療は、非でんぷん質野菜や果物を中心としたバランスの良い食事と、肉類・炭水化物の摂取を適度に抑えることから始まります。飽和脂肪酸(鶏皮、赤身肉、全脂乳製品、ナッツ、バターなど)の摂取を減らすことも重要です。食事療法だけで血糖管理が難しい場合は、医師がスルホニル尿素薬、メグリチン類、ビグアナイド系薬、DPP-4阻害薬などの血糖降下薬を処方します。
甲状腺機能亢進症
甲状腺は代謝を調節するホルモンを分泌しますが、過剰に働くと甲状腺ホルモンが過剰になり、基礎代謝が上昇します。その結果、摂取カロリーよりも多くエネルギーが消費され、体重が減少します。その他の症状には、心拍数の増加、発汗、食欲増進、震えなどがあります。治療は、β遮断薬や抗甲状腺薬でホルモン産生を抑える方法が一般的です。
がん
大腸がん、乳がん、肝臓がんなどの悪性腫瘍は、意図しない体重減少を引き起こすことがあります。がん細胞は制御不能に増殖し、正常組織を侵食します。その結果、体はエネルギーを消費し続け、体重が減ります。早期発見のために、年に一度は皮膚のほくろやしみ、しこりのチェックを含む健康診断を受けることが推奨されます。診断と治療が早いほど、生存率は高くなります。
体重減少が続く場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。
