膣の乾燥を改善する食品と生活習慣
はじめに
膣の乾燥は、体内エストロゲンが減少し、膣壁への潤いが不足することで起こります。かゆみや刺すような痛みが見られ、ストレスや出産、喫煙、食生活の乱れ、がん治療、更年期などが原因です。まずは医師に相談し、他の疾患が隠れていないか確認しましょう。
フィトエストロゲン食品
エストロゲンの産生を助ける食品や、植物に含まれるエストロゲン様物質(フィトエストロゲン)を摂取すると、膣の潤いを保ちやすくなります。現在の研究では、フィトエストロゲンが膣の乾燥緩和に役立つ可能性が示唆されています。
主なフィトエストロゲンは、イソフラボン、フラボン、クメスタン、リグナン、ミロエストロール、デオキシミロエストロールです。
- 赤クローバー(イソフラボンが豊富)
- 大豆製品(豆腐、納豆、テンペ、豆乳)
- 亜麻仁(リグナンが豊富)
- 豆類、ナッツ、りんご、セロリ、さくらんぼなど
- アジア産のプエラリア・ミリフィカ(ミロエストロール・デオキシミロエストロール含有)
目安の摂取量
- 赤クローバー:乾燥した草と花小さじ1を沸騰した水1カップに入れ、1日1〜3杯(イソフラボン40〜160 mg)
- 大豆:質の高い全粒大豆食品から1日45 mgのイソフラボンを摂取
- 亜麻仁:大さじ2を1日2回、シリアルやヨーグルトに混ぜて摂取。水分を十分に取ること。
バランスの取れた食事
野菜、果物、全粒穀物、豆類、健康的な脂質をバランスよく摂ることで、エストロゲンの産生が促進されます。エストロゲンはコレステロールから作られるため、オメガ3(サーモン、イワシ、フラックスシードなど)やオメガ6・オメガ9(オリーブオイル、イブニングプリムローズオイル)を含む脂質が重要です。
十分な水分補給
1日あたり4〜10杯の水を飲むことで、体全体の組織が潤い、膣の粘膜も保湿されます。個人の代謝に合わせて調整してください。
ハーブ療法
サンドラブ研究財団のハーブ専門家は、母指草(マザーウート)や東洋ジンチョウ(ドンカイ)を1日1〜2杯の沸騰水に乾燥ハーブ小さじ1〜2を入れて3〜7日間飲むと、膣の潤いが改善すると推奨しています。
バンダービルト大学の研究では、ジンセンがエストロゲン様作用を持ち、膣壁の薄化や乾燥を抑える可能性が示されています。1日4.5〜6 gのジンセンを摂取することが目安です。
その他の対策
食事に加えて、骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)を行うと、膣の筋肉が強化され、潤いを保ちやすくなります。初心者向けの動画やガイドは「更年期自然療法・ケーゲル体操」などで確認してください。
