首のトラブルと痛みの原因と対策

他の体の部位と同様に、首も怪我や日常的な摩耗に弱い部位です。ほとんどの人が一度は首の痛みを経験します。短期間で治まることもあれば、数週間以上続く慢性的な痛みになることもあります。

筋肉の緊張と痙攣

首の筋肉は過度の使用やストレッチ不足により疲労し、緊張や痙攣を起こしやすくなります。コンピュータ画面を見上げる姿勢や猫背、うつ伏せで寝る習慣などが筋肉の緊張を招き、慢性的な首の痛みや他部位への放散痛を引き起こすことがあります。例えば、慢性的な頭痛の原因が実は首の問題であることもあります。

関節の摩耗(変形性関節症)

変形性関節症は関節の軟骨を主に侵す疾患です。健康な軟骨は関節内の骨端を覆い、衝撃を吸収しますが、変形性関節症が進行すると軟骨がすり減り、骨同士が直接摩擦し合います。首に変形性関節症が起こると、痛み、こわばり、腫れ、可動域の低下などの症状が現れます。原因は不明ですが、加齢や過去の関節損傷、変形、肥満がリスク要因とされています。

椎間板の問題

年齢とともに椎間板は乾燥・硬化し、クッション性が低下します。その結果、神経痛や椎間板ヘルニア(椎間板内部の軟部組織が硬い外層を突き破る)を起こし、首の痛みや神経刺激を招くことがあります。また、骨棘(骨の増殖)が神経を圧迫し痛みを生じさせることもあります。

外傷

首の痛みはさまざまな外傷が原因となります。むち打ち傷は代表的な首の外傷で、頭部が急激に前後に揺れることで首の組織が限界以上に伸びます。自動車事故が主な原因ですが、スポーツでも起こり得ます。骨折は自動車事故や激しいスポーツで起こりやすく、頸椎骨折は脊髄損傷を伴う可能性があり、麻痺につながるため緊急の対応が必要です。

治療法

首の問題や痛みの治療法は原因によって異なります。自然に治る場合もありますが、カイロプラクティック、理学療法、マッサージ、外科手術が必要になることもあります。軽度の筋肉痛であれば、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬、氷冷却、外用クリーム、休養で改善することが多いです。

注意すべきサイン

首の痛みが以下のような重篤な症状を伴う場合は、軽視せずに医師の診察を受けてください。例として、意識障害、感覚異常、眼の後ろの痛み、発熱、強い頭痛や背中の痛み、発疹、四肢の筋力低下などがあります。これらは髄膜炎や頭部外傷の合併症の可能性があります。

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