骨粗鬆症の兆候と症状について
リスク
50歳以上の女性は骨粗鬆症のハイリスク層です。家族に骨粗鬆症の既往がある場合もリスクが上がります。喫煙、過度の飲酒、栄養バランスの悪い食生活は危険因子となります。ステロイドや抗けいれん薬、甲状腺ホルモンの高用量投与は長期間の使用を避けましょう。甲状腺機能亢進症・低下症、クッシング症候群の患者は定期的に骨密度をチェックすることが重要です。
閉経とエストロゲン
閉経に伴いエストロゲンが減少すると、骨がカルシウムを取り込む能力が低下します。エストロゲンは新しい骨組織の形成に不可欠なホルモンです。閉経が早いほど骨量減少の期間が長くなるため、特に注意が必要です。
カルシウムとビタミンD
カルシウムとビタミンDの不足は骨粗鬆症の最も予防可能な原因です。カルシウムが不足すると骨を作る材料が足りず、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が妨げられます。1日10分程度の日光浴でビタミンDの必要量を補うことができます。
サイレント・ディジーズ(無症状の病気)
骨粗鬆症は「サイレント・ディジーズ」と呼ばれます。自覚症状が現れるのは、日常生活の中で起こる軽微な外力で骨折したときです。例えば、瓶の蓋を開ける際に手首をひねって骨折したり、階段を下りる途中で足首を折ったりするケースが典型です。
骨折とその兆候
骨折は骨粗鬆症の最大の症状です。特に背骨の圧迫骨折は後弯(背中が丸まる)を引き起こし、急な背部痛として現れます。骨密度測定(DEXA)により骨のミネラル量と強度を評価できます。65歳以上の女性や骨粗鬆症の家族歴がある方は、定期的にDEXA検査を受けることが推奨されます。
