肩部インピンジメントの原因と対策

解剖学

肩インピンジメントは、上腕骨頭と肩甲骨のアクロミオン(肩関節窩を形成する突起)との間に組織が挟み込まれ、刺激されることで起こります。最も一般的なのは、回旋腱板の腱がこの狭い空間で圧迫されるケースです。

加齢による影響

年齢とともに肩の組織は摩耗しやすくなります。長年の使用で腱が炎症を起こしたり、瘢痕組織が形成されたりすると、インピンジメントが発生しやすくなります。

過度の使用

腕を頭上に上げる動作を頻繁に行うと、アクロミオンと上腕骨頭が近づき、組織が挟まれやすくなります。投球動作や上げ下げ作業が多いスポーツ選手や作業者に特に多く見られます。

遺伝的要因

人によってはアクロミオンの形状が「フック」状に大きくなることがあります。この形状は遺伝的に決まりやすく、骨同士の間隔が狭くなるため、組織が挟まれやすくなります。

治療法

症状の重さや医師の判断に応じて、以下のような治療が行われます。

  • 安静とアイシング/温熱療法
  • 抗炎症薬の服用
  • 理学療法による筋力強化と可動域改善
  • 炎症が強い場合はコルチゾン注射(根本的な解決ではなく炎症緩和)
  • 重症例や保存療法で改善しない場合は外科的処置が検討されますが、手術は稀です。

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