脾臓外傷の診断方法

脾臓外傷の診断プロセス

1. 身体検査:医師は腹部、とくに左上腹部を詳しく触診します。圧痛、打撲痕、腫脹、ガードニング(防御的な筋緊張)やリバウンド圧痛(圧を抜いた瞬間の痛み)などが脾臓外傷の所見です。

2. 問診:最近の外傷歴(腹部への打撃、転倒、交通事故など)を詳細に聴取し、症状の出現時間や経過を確認します。

3. 画像検査:外傷の程度評価に欠かせません。主な検査は以下の通りです。

 - 超音波検査(FAST):リアルタイムで腹腔内出血(血腹)の有無や脾臓のサイズ・形態を評価します。

 - CT(コンピュータ断層撮影):造影CTは裂傷、打撲、血腫の位置・範囲を高精度で描出し、治療方針決定に重要です。

 - MRI:血管損傷が疑われる場合やCTが禁忌のケースで、詳細な軟部組織像を提供します。

4. 血液検査:出血の有無や全身状態を把握します。ヘモグロビン・ヘマトクリットの低下や白血球増加は内部出血や炎症を示唆します。

5. 診断的腹腔鏡:画像だけでは不明な場合、腹腔鏡で直接脾臓を観察し、損傷の程度を評価します。

以上の情報を総合して、医師は脾臓外傷の有無と重症度を判断し、保存的治療か手術かの最適な治療計画を立てます。

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