運動機能リハビリテーションテストの概要
重度の外傷や脳卒中などで神経障害を伴うケースでは、集中的なリハビリテーションが必要です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、患者が身体的・社会的・認知的機能を回復できるかを判断するため、様々な評価テストを実施します。本稿では、主に運動機能を評価する3つのテストを紹介します。
ミネソタ手指熟練度テスト
このテストは、視覚と手・指の協調速度を測定し、脳や神経系の機能障害の有無を評価します。被験者は、板上の60個の穴にディスクを差し込んだり取り外したりし、ディスクを裏返す作業を行います。両手を使う組み合わせもあり、作業の遂行状況から脳のどの部位が損傷している可能性があるかを推測します。リハビリ開始前と終了後に実施し、機能の変化を比較します。
体幹コントロールテスト
体幹コントロールテストは、座位保持、仰向けから側方への回転、仰向けから座位への移行といった動作を評価します。体幹の安定性は、起床・ベッドからの離脱・着替え・入浴など、日常生活の基本動作に不可欠です。リハビリ施設では、定期的に再評価を行い、改善の程度を確認します。
指タッピングテスト
指タッピングテストは、主に脳卒中や脊髄損傷患者の運動速度と制御能力を測定します。被験者は、利き手の掌を机に置き、指を伸ばした状態でレバーに置かれた指先を10秒間できるだけ速くタップします。手と腕は動かさず、最低5回の試行を行い、平均速度を算出します。測定結果は、脳のどの領域が損傷しているかの推定に役立ちます。
