甲状腺機能低下症の見逃しがちな症状

定義

甲状腺は体の代謝や成長、循環、コレステロール調整に関わるホルモンを分泌します。甲状腺機能低下症は、これらホルモンの分泌が基準以下になる状態で、体内のバランスが崩れ、様々な症状が現れます。

うつ症状

甲状腺ホルモンが不足すると、脳や下垂体との連携が乱れ、男女問わずうつ状態を引き起こすことがあります。活動意欲の低下、興味喪失、全身のだるさなどが見られます。

生殖と胎児・乳児の発育

女性は月経不順や過多月経が起こりやすく、妊娠しにくくなることがあります。妊娠中の甲状腺機能低下は胎児の先天性異常や発育不全のリスクを高めます。新生児で甲状腺機能低下がある場合、舌が大きく突き出る、声が低くなるなどの特徴が見られます。また、思春期の遅れや永久歯の萌出遅延も報告されています。

外見・皮膚・毛髪の変化

寒さに対する感受性が高まり、皮膚は蒼白で乾燥しやすくなります。爪や髪はもろくなり、顔がむくむこともあります。新生児の場合、甲状腺がないか機能が低いと、血液形成に関わる物質が代謝できず、皮膚や眼球が黄疸様に黄色くなることがあります。

心血管への影響

甲状腺ホルモンは心血管系の血管を柔軟に保ちますが、機能低下により血管が硬くなり、心臓は血液を送り出すために余計な力を使います。その結果、血圧上昇やめまい、鼻血といった症状が現れることがあります。

甲状腺疾患 - 関連記事