PTHと尿中カルシウム:逆の関係を理解する
PTHとは
副甲状腺ホルモン(PTH)は、甲状腺のすぐ近くにある副甲状腺で分泌されるホルモンで、血中のカルシウムとリンの濃度を調節します。
PTHが増加したときの腎臓での作用
PTH濃度が上がると、腎臓の遠位曲尿細管でカルシウムの再吸収が促進され、リンの再吸収が抑制されます。その結果、血中カルシウム濃度は上昇し、血中リン濃度は低下します。同時に尿中へのカルシウム排泄が減少するため、尿中カルシウム濃度は低くなります。
PTHが減少したときの変化
PTH濃度が低下すると、上記の作用が逆転します。腎臓でのカルシウム再吸収が減少し、リンの再吸収が増加します。そのため、血中カルシウムは低下し、血中リンは上昇します。尿中へのカルシウム排泄が増えるため、尿中カルシウム濃度は高くなります。
逆相関がカルシウム恒常性に果たす役割
このようなPTHと尿中カルシウムの逆相関は、体内のカルシウム恒常性を維持する重要なフィードバック機構です。血中カルシウムが低下するとPTHが分泌され、カルシウム濃度を上げようとし、逆に血中カルシウムが高いとPTH分泌が抑制されます。この調節により、筋収縮、神経伝達、骨代謝などの生理的プロセスに必要な狭い範囲のカルシウム濃度が保たれます。
