スカーズデール・ダイエット完全ガイド
概要
スカーズデール・ダイエットは1970年代に提案された低カロリー・低脂肪・中程度炭水化物の短期減量法です。ニューヨーク州スカーズデールでダイエットクリニックを経営していたハーマン・ターノーワー医師が考案し、特に開始から2週間で急速な体重減少を狙います。ターノーワー医師が1980年に殺害された事件が注目を集め、著書『The Complete Scarsdale Diet』の販売が伸びました。
ダイエットの実践方法
スカーズデール・ダイエットは1回につき7〜14日間実施する短期プランです。1日の摂取カロリーは1,000kcal未満で、脂質20%、炭水化物35%、たんぱく質45%の比率を目指します。アトキンス・ダイエットと比べ炭水化物比率は高めですが、低炭水化物ダイエットと見なすこともあります。食事は本に記載された特定の食品(例:グレープフルーツ)を決まった時間に摂取するという非常に厳格なルールが設定されています。体重が目標に達するまで、より緩やかな「キープトリム食事法」と交互に実施します。
体重減少後の維持
スカーズデール・ダイエットに関する科学的研究はほとんどなく、効果は主に体験談に基づいています。多くの利用者は、急激に減少した体重が長期間維持しにくいと訴えています。極端にカロリーを制限すると、最初は速やかな減量が期待できますが、体が低カロリー環境に適応すると代謝が低下し、減量が鈍化します。摂取カロリーを増やすと代謝が元に戻りにくく、体重がリバウンドしやすくなります。
その他の問題点
生活に取り入れにくいほど厳格な食事制限や、アルコール禁止などが利用者から指摘されています。また、極端な食事制限のために必要なビタミン・ミネラルが十分に摂取できない点が医療専門家から懸念されています。脂溶性ビタミンは脂質とともに吸収されるため、低脂肪の本ダイエットでは吸収が不十分になる可能性があります。米国医師会(AMA)や米国家庭医師会(AAFP)も、同様の低カロリーダイエットの有効性に疑問を呈する資料を公表しています。
