イオン化水の危険性とその真実

「スマートウォーター」やフレーバーウォーター、ミネラルウォーター、フィルター水、蒸留水、さらにはイオン化水まで、様々な「特別」な水が市場に出回っています。家庭用イオン化装置は1970〜80年代から存在し、多くの健康効果を謳っていますが、これらの主張には注意が必要です。

イオン化水とは何か

pHスケールは溶液の酸性・アルカリ性を0〜14で示し、7未満が酸性、7が中性、7超がアルカリ性です。純粋な水はpH7で中性ですが、ミネラル(例:カルシウム)を含む天然の湧き水はややアルカリ性になることがあります。イオン化装置は電気分解(エレクトロリシス)により水をよりアルカリ性にしようとします。

イオン化の背景

多くの人は健康を謳う新商品を試す前に十分な調査を行いません。イオン化水が推奨される根拠は、酸性の食生活や環境が健康を害しているとし、アルカリ性の水でそれを中和できるという考え方です。しかし、イオン化水に関する科学的根拠は十分に確立されておらず、信頼性に欠けます。

「効果」

イオン化水の効果として、糖尿病、骨粗鬆症、血行不良、便秘、下痢、片頭痛、関節炎の改善や治癒が挙げられますが、これらを裏付ける確固たる科学的証拠はありません。多くは利用者の体験談に過ぎません。一方で、アリゾナ大学のアンドリュー・ワイル医師が指摘するように、イオン化水の潜在的な副作用に関する研究結果は報告されています。

可能な副作用

神奈川県・日本大学・バイオリソース科学部の研究では、アルカリ性の水を摂取すると血中カリウム濃度が上昇し(高カリウム血症)、心臓発作のリスクが高まることが示されました。また、胃の酸性が過度に中和されることで胃酸過多が引き起こされ、胃の不快感や胃炎を招く可能性があります。

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