鉄サプリメントの種類と特徴
毎晩十分な睡眠(8時間)を取っているのに疲労感が取れない場合、体内の鉄分が不足している可能性があります。鉄は1日あたり18 mgが目安とされ、欠乏すると筋力低下、認知機能障害、貧血などが起こります。赤身肉が最も吸収率の高い鉄源ですが、サプリメントも手軽で効果的です。
ヘム鉄と非ヘム鉄
肉や動物性食品に含まれる鉄は「ヘム鉄」と呼ばれ、吸収率が高いです。一方、植物性食品や多くのサプリに含まれるのは「非ヘム鉄」です。非ヘム鉄は主に3つの形態で提供され、各々に特徴があります。近年、ヘム鉄ポリペプチド(HIP)という新しい形態も登場していますが、まだ入手は限定的です。
フェロス鉄(二価鉄)
市販のサプリの多くは、体内で比較的容易に吸収されるフェロス鉄塩(フェロスフマル酸、フェロスグルコン酸、フェロス硫酸など)を使用しています。錠剤、カプセル、液体タイプがあります。
フェリック鉄(三価鉄)
従来は溶解性が低く吸収が劣るとされていましたが、最近では鉄タンパク質スクシニレート(IPS)という、フェリック鉄を乳タンパク質で包み込んだサプリが開発され、上部小腸で吸収されるため、胃の不快感が軽減されます。
カーボニル鉄
高純度のカーボニル鉄は、胃酸で溶解してフェロス鉄に変わるまで時間がかかります。そのため放出が緩やかで、胃腸への負担が少なく、過量摂取時の毒性も低いとされています。市販のカーボニル鉄サプリはOTCでも入手可能です。
ヘム鉄ポリペプチド(HIP)
ヘム鉄ポリペプチドは、血液中のヘモグロビンから抽出したヘム鉄を使用し、非ヘム鉄に比べて吸収率が高く、カルシウムやコーヒー、大豆製品などとの相互作用が少ないため、消化器症状が抑えられます。医師の処方やオンラインで入手でき、ヘム鉄と非ヘム鉄を併用した製品もあります。
