なぜ硫酸銅(II)がビタミンとみなされるのか
識別
サプリメントに使用される銅は、吸収性を高める形態で添加されます。吸収性とは、摂取後に血流へ到達する未変化の化学形態の量を指します。表示は「銅」「硫酸銅(II)」「Cu」などです。硫酸銅は白色粉末ですが、水と混ぜると鮮やかな青色の硫酸銅(II)五水和物溶液になります。
作用機序
銅は人体の細胞内で多くの重要な生化学反応に関与します。腸で吸収された銅はアルブミンに結合し肝臓へ運ばれ、血漿タンパク質セレウロプラスミンに結合して全身へ輸送されます。約50種の酵素と結合し、ヘモグロビン合成、遺伝子発現調節、結合組織形成、ATP産生などに不可欠です。
重要性
健康維持と細胞成長のために、銅は微量でも必要です。銅は血中の鉄の吸収・貯蔵・代謝を助け、酸素を肺から全身へ運搬します。また抗酸化作用もあります。さらに、コラーゲン、ミエリン、メラニンの生成に関与し、組織の弾性、神経伝達、色素沈着に寄与します。
摂取の目安
米国医学研究所(IOM)の推奨摂取量(RDA)は、ほとんどのメーカーが1回あたり2μg(RDA 100%)を提供しています。メイヨークリニックの最新推奨は以下の通りです。
- 乳幼児(0〜3歳): 0.4〜1 mg/日
- 幼児(4〜6歳): 1〜1.5 mg/日
- 小児(7〜10歳): 1〜2 mg/日
- 思春期・成人男性: 0.5〜2.5 mg/日
- 思春期・成人女性: 0.5〜3 mg/日
オレゴン州立大学リンウス・ポーリング研究所によれば、銅中毒は稀で、健康な成人が1日10 mg(10,000 μg)まで摂取しても肝障害は報告されていません。
注意点と警告
鉄、亜鉛、マンガンの過剰摂取は銅の吸収を阻害することがあります。服用中の医薬品やサプリメント、自然療法については医師に相談し、相互作用に注意してください。
