サーモンオイルとうつ病:効果と注意点
サーモンオイルは、長らく体内のオメガ‑3脂肪酸を補給する代替サプリとして利用されてきました。近年の研究では、オメガ‑3がうつ病、特に双極性障害の治療に重要な役割を果たすことが示されています。適量を取り入れることで、サーモンは週ごとの食事に健康的なプラスとなります。
サーモンオイルと鬱病
1998年に『Journal of Affective Disorders』に掲載された研究では、うつ病患者の赤血球膜中のオメガ‑3濃度が著しく低いことが報告されました。その後の臨床試験では、双極性障害やうつ病の患者に1日9.6gの魚油を4週間投与したところ、血中オメガ‑3が増加し、抑うつ症状が有意に軽減したことが確認されています。
歴史
1980年、イヌティ族は豊富な魚食により心臓病の発症率が低いことが分かり、オメガ‑3脂肪酸が心臓を保護すると結論付けられました。1999年のハーバード大学パイロット研究では、30名の双極性障害患者を対象に、半数に9.6gの魚油カプセル、残りにオリーブ油を投与しました。予定の9か月のうち4か月で、魚油群はプラセボ群よりはるかに長く寛解状態が続き、試験は早期に終了しました。2003年にスタンレー財団双極性ネットワークが実施した研究では、1日6gの魚油では抑うつレベルの低下が見られず、効果的に治療するには最低でも1日9.6gが必要であることが示されました。
双極性障害の治療
WebMDによれば、オメガ‑3脂肪酸は双極性障害患者のムードスイングを抑える高い効果が期待でき、従来の治療法が限られるこの疾患に対して画期的な可能性を示しています。
その他の健康効果
オメガ‑3は脳と神経系を支え、サーモンオイルはその中でも最も豊富な供給源です。アルツハイマー病予防、トリグリセリド低下とHDL(善玉)コレステロール増加による心血管疾患のリスク低減にも寄与します。また、抗凝固作用により血液の凝固を防ぎ、高血圧の改善効果も報告されています。
注意点
サーモンは脂肪分が多く、オメガ‑3は健康的な脂肪ですが、過剰摂取は高血圧や糖尿病、長期的には心停止のリスクを高める可能性があります。臨床的なうつ病治療のために高用量のサーモンオイルを使用する場合は、実際の魚を食べるよりも魚油カプセルでオメガ‑3を摂取する方が安全です。
