セレンと亜鉛の健康効果と注意点

Selenium(セレン)とZinc(亜鉛)は、栄養補助食品に頻繁に使用される微量元素です。セレンは抗酸化作用が強く、血中の脂質酸化を抑制し、活性酸素から体を守ります。一方、亜鉛は細胞構造の安定化や酵素活性の調整に重要な役割を果たします。両者を組み合わせて摂取することで、さまざまな健康効果が期待できます。

免疫機能の向上

米国国立衛生研究所(NIH)によれば、セレンと亜鉛は免疫系の主要栄養素です。セレンはTリンパ球、マクロファージ、好中球などの機能をサポートし、がんリスクの低減やHIV・AIDSの進行抑制に寄与すると報告されています。また、炎症軽減や精子運動性の向上効果も示されています。亜鉛は酵素やタンパク質の細胞構造を調整し、免疫応答を高め、感染症の発症リスクを低減し、寿命延長にもつながります。

腸がんへの効果

Nature.comが報じた1999年のナポリ大学の研究では、化学療法中の腸がん(大腸・直腸がん)患者にセレンと亜鉛を併用すると、副作用が軽減され、エネルギーと食欲が向上したとされています。このことから、腸がん治療においてセレン・亜鉛補給が有用である可能性が示唆されています。

サルモネラ予防

鶏の免疫強化効果が示された2000年の研究(タンタ大学・家畜栄養学部)では、サルモネラに感染したヒヨコにセレン・亜鉛を豊富に含む飼料を与えると、成長が正常で症状がほとんど見られませんでした。ヒトに対する直接的な検証はまだですが、免疫増強効果から人間のサルモネラ予防にも期待が持てます。

過剰摂取のリスク

セレンは過剰摂取すると毒性が出ます。VitaminUKによると、1日の上限は200µgとされており、これを超えると皮膚のかゆみ・発疹・じんましん、舌・唇・顔面の腫れ、胸部の圧迫感や呼吸困難などの症状が現れる可能性があります。

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