カルノシンが筋肉やその他の組織に与える効果

アスリートは限界を超えてトレーニングを繰り返すことで、身体を適応させ、パフォーマンスを向上させようとします。ベータアラニンはアミノ酸の一種で、筋肉中のカルノシン濃度を高めることが知られており、疲労感の軽減や持久力の向上に寄与します。

識別

カルノシンはヒスチジンとベータアラニンという2つのアミノ酸が結合してできるジペプチドです。主に筋繊維、特に速筋(II型)に多く含まれます。速筋は収縮が速い反面、疲労しやすく、長距離走に適した遅筋(I型)とは対照的です。

効果

筋肉が疲労すると、ATP合成に伴い乳酸が蓄積し、さらに水素イオン(H⁺)が増加して筋肉のpHが低下します。カルノシンはこれらの余分な水素イオンを除去し、酸性化を抑制することで疲労感を軽減します。

専門家の見解

ウィム・デラーヴェ(運動科学部門)によると、ベータアラニンの摂取は筋肉内カルノシン濃度を上昇させると報告されています。15名の男性を対象に、ベータアラニン4.8 g/日またはプラセボを8週間投与し、膝伸展と屋内400 m走を実施した二重盲検試験で、ベータアラニン群は下腿の腓腹筋とヒラメ筋のカルノシン含有量が有意に増加しました。一方、プラセボ群は変化が見られませんでした。ただし、400 m走のパフォーマンス向上は確認されませんでした。二重盲検法は、被験者がどちらのサプリメントを摂取しているか知らされていないことを意味します。

潜在的な利点

カルノシンは強力な抗酸化物質であり、フリーラジカルを除去して細胞寿命を延長します。また、酸性化抑制により筋肉の疲労感を減少させ、運動能力の向上が期待されます。

注意事項

サプリメントの摂取を開始する前に、必ず医療従事者に相談してください。個人差があり、他の薬剤や既存の疾患と相互作用する可能性があります。

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