ナイアシン(ビタミンB3)の肝臓への副作用

機能

ナイアシンは体内でナイアシンアミドに変換され、補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)とNADP(リン酸型NAD)の構成要素となります。NADは炭水化物、脂質、タンパク質、アルコールの分解(カタボリズム)時にエネルギー(活性リン酸)を取り込み、NADPは合成(アナボリズム)時に活性リン酸を供与します。

効果

ナイアシンの1日あたりの推奨摂取量(RDA)は、女性が14 mg、男性が16 mgです。欠乏症(ペラグラ)の予防・治療や、血中コレステロール・脂質の低下に有効です。特に未加工のトウモロコシを主食とする人にペラグラが起こりやすく、伝統的なトウモロコシ粉の加工(マサ)でナイアシンが利用可能になります。ナイアシンはLDLコレステロール、トリグリセリド、リポタンパク質Aを減少させ、HDLコレステロールを増加させます。

肝臓への副作用

ナイアシン摂取量が30〜35 mg/日を超えると、皮膚の紅潮・かゆみ・灼熱感(フラッシュ)が頻繁に現れます。徐々に増量すれば症状は軽減し、時間とともに慣れます。500〜750 mg/日を数か月間継続すると、肝酵素の上昇、黄疸、肝炎といった肝障害(肝毒性)が報告されています。高用量を使用する際は医師の管理が必要です。

ナイアシンの種類

サプリメントはナイアシンアミド(ビタミンB3)とナイアシン酸(ニコチン酸)に分かれます。ナイアシン酸は市販または処方薬として入手でき、即効性(即放出)、徐放性、緩徐放性の3形態があります。即放出型は徐放型・緩徐放型に比べ肝毒性が低いとされています。

専門家の見解

30〜35 mg/日以下の摂取は安全とされ、肝臓への影響はほとんどありません。緩徐放型ナイアシンの高用量は肝毒性リスクが高く、徐放型はやや低く、即放出型は稀です。高用量・長期使用を検討する場合は、血中脂質と肝機能の定期的なチェックを医師に依頼してください。

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